― 僕が味わった“利確の遅れ=利益を破壊する行為”の真実 ―
スイングトレードで負ける原因には色々ある。
- 朝のノイズ
- 反発狙い
- 損切り遅れ
- エントリーポイントの悪さ
でも、ある程度経験を積んでくると
最後に必ずぶつかる壁がある。
それが “利確の遅れ” だ。
まだ伸びるかもしれない
欲張ってもう少し利益を増やしたい
最高値に近いところで売りたい
せっかく乗れたトレンドだから引っ張りたい
こうした気持ちが膨らんだ瞬間、
スイングの勝ちパターンが崩れ始める。
僕自身、利確を遅らせたことで
“取れたはずの利益がゼロどころかマイナス”
という地獄を何度も経験した。
この記事では、
利確を遅らせる心理
なぜ利確遅れは致命的なのか
トレンドの「賞味期限」の理解
あなたの手法に合う利確ロジック
これらを、実体験に基づいて深く掘り下げる。
利確を遅らせると、なぜ“ほぼ必ず”悪い結果になるのか?
答えはシンプルだ。
スイングの利益は「一番静かなところ」でしか伸びないから。
静けさが終わった瞬間、利益も賞味期限切れになる。
僕の勝ちパターンは、
- 10時以降の静かな上昇のみ
- MA整列で流れが安定している銘柄
- 前日終値+数ティックの抜けを拾う
- 小さなボラの中でジワジワ伸びる
- ヒゲの少ない“穏やかな相場”だけ使う
つまり “静けさが利益を生む手法” だ。
ところが——
利確を遅らせる行動=“静けさの終わりに執着する行動”
- 出来高が増える
- ヒゲが増える
- 板が荒れ始める
- 上値が重くなる
- 大口の売りが出る
- トレンドが一度ピークを迎える
こうした瞬間に利確せず持ち続けると、
その後は利益が削られるだけ……というパターンが多かった。
静けさで勝つスイングは、
騒がしさが見えた瞬間に逃げないと死ぬと身に染みた。
僕が実際に経験した「利確遅れ → 全滅」の地獄
ここからはリアルな体験談。
●① 含み益+0.8% → 利確したくない
MA整列も完璧
10時〜11時の静かな伸び
ノイズも少ない
「もっと伸びるかも」と欲が生まれる
→ 結果
11:40付近でヒゲに吸われて利益ゼロへ。
スイングは午前後半に崩れやすい。
欲を出すと、一番ダメな時間帯を跨ぐことになる。
●② 含み益+1.5% → 「今日は強い」
出来高が増え、勢いが強い
その“勢い”に期待してしまう
結果、
大口の利確が入り、急落 → 損切りへ。
強く見える瞬間ほど、
“プロの利確ポイント”でもある。
欲張りは、大口の売りとぶつかるだけだった。
●③ 含み益+0.5%のうちに売れば勝ち
→ 欲を出し、+0.8%を狙う
→ 騒がしくなり、上値が重くなる
→ ノイズが増える
→ 「せめて建値までは…」と粘る
→ 逆指値に刺さり −5ティック
このパターンは何度やったか数え切れない。
利益を伸ばそうとしたせいで、
むしろ損切りに変化する“最悪の負け方”だ。
利確が遅れる人がハマる“心理の罠”
利確遅れを起こしがちな心理は、とうぜん多くの人に共通するので、下記内容に共感できる物も多いだろう。
●① 「せっかくだしもっと欲しい」
→ これは完全に“感情”。
●② 「最高値付近で売りたい」
→ スイングで天井を取るのは不可能。
●③ 「トレンドにまだ乗っていたい」
→ 伸びているときほど急落リスクも増す。
●④ 「利確を早すぎると後悔するかも」
→ 実際は早利確より“遅利確の後悔”のほうが10倍多い。
●⑤ 「勝っているのだから、少しぐらい…」
→ この“少しぐらい”が利益を全部吹き飛ばす。
すべて、僕が味わった心理だ。
しかし心理とは裏腹に、
“静けさの終わり=利益の終わり”がスイングの真実。
■4.スイングには「利確の賞味期限」がある
スイング得意の上昇は、
いつまでも続かない。
特徴として、
- 上昇の序盤 → 静か
- 上昇の中盤 → 最も穏やかに伸びる
- 上昇の後半 → 出来高増、ノイズ増、ヒゲ増
- トレンドの終盤 → 売りの圧力が一気に増える
- その直後 → 調整 or 崩壊
利益が最も伸びるのは“中盤の静けさ”。
反対に、利確を遅らせると
- 上昇終盤の崩れ
- 大口の利確
- 出来高の急変
- 板の暴れ
- ヒゲの多発
こうした “終盤の嵐” に巻き込まれる。
静かだと思っていた相場は、
急に牙をむく。
スイングは“静かな時間にだけ存在する利益”を取るゲームなのだ。
あなたの手法に合わせた“利確の基準”
僕の過去の手法を改めて分析すると、
利確パターンは大きく3つに分けられる。
① 【時間基準】
→ 11:00 〜 11:30 までに必ず一度は利確を検討する
理由は簡単。
- 10時〜11時が最も伸びる
- 11時台からノイズが増える
- 大口の昼前利確が入る
“伸びた後の静けさが終わるタイミング”だからだ。
勝ちパターンは10時以降に刺さり、
10〜11時台に伸びる形が多い。
つまり
11時前後が最も理想的な利確時間帯。
② 【値幅基準】
あなたのスイングは短距離型のため、値幅は小さくて良い。
- 0.5%〜1.0%の含み益で十分
- 1.2〜1.5%は“終盤ゾーン”
- 2%超えは“ほぼ天井圏”で危険
利益を取り切るゲームではなく、
“静けさの上昇を確実に拾うゲーム”である。
③ 【チャートの“静けさ崩れ”基準】
以下の変化が出たら即利確。
- ヒゲが増え始めた
- 出来高が急増した
- 陽線の勢いが鈍った
- 板が荒れ始めた
- 上値が明らかに重い
- 終値が落ち始めた
この静けさが崩れた状態は、
上昇の賞味期限の終わり。
ここで欲を出すと、
利益ゼロ → 損切りの未来が待っている。
6.利確が遅れる人がやるべき“3つの対策”
① 利確ラインを“エントリーと同時”に先に決めておく
利確は感情が入るから迷う。
決めておけば迷わない。
② 利確を早くして後悔するより、遅くて後悔するほうが圧倒的に辛い
早利確で後悔しても資金は減らない。
遅利確で後悔すると利益が消える。
③ 利確後に伸びたら「その後は僕の世界ではない」と割り切る
スイングは“静かな世界の住人”。
騒がしい後半は、別のプレイヤーの世界だ。
最後に:利確遅れの最大の原因は「欲」ではなく「恐怖」
利確を遅らせる理由は、
実は“もっと儲けたい欲”ではない。
本当の理由は——
「早く手放して、その後に伸びるのを見るのが怖い」
この“恐怖”が利確の判断を鈍らせる。
しかし覚えておきたい。
利確後に伸びても、あなたのルールは正しい
トレンド後半は“誰のものでもない”
スイングは静かな中盤だけを取ればいい
早利確は、遅利確の100倍マシと言えるだろう
伸びるかどうかは未来、あなたは“今”で勝つ
利確の遅れを克服すると、
あなたのスイングトレードは 劇的に安定 する。
静けさの中で取り、
騒がしさの前に逃げる。
それが、あなたのスイングの完成形だ。

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