株スイングトレードのチャート分析:上ヒゲで負ける原因

正直、何度やっても慣れません。
上ヒゲにやられる日は、本当にしんどい。

チャートの形は悪くない。
日足も整列している。
セクターも強い。
1時間足だって右肩上がりだ。」

「今日は行ける」と思うんですよね。
いや、思わせられてしまう、と言ったほうが正しいかもしれません。

でも実際は、
その“強そうに見える顔”の裏側で、
チャートが静かに崩れ始めていることが多い。

私が気づいたのは、
ほぼ必ず 上ヒゲ を合図に崩れが始まるってことでした。

あの長い上ヒゲを見た瞬間、胸に引っかかる「あれ?」という感覚

みなさんもあると思います。
陽線がぐっと伸びて、「うん、いい感じ」と思った瞬間。

気づけば上ヒゲがスッと伸びていて、
「あれ?」と胸がざわつくあの瞬間。

たぶん、あれこそ市場の“本音”です。

ローソク足の教科書的な意味なんかじゃなくて、
もっと人間臭い、むき出しの心理。

 

一度は買われたのに押し返された

誰かが利確して逃げた

大口が一段上には行かせないつもりで売り板を置いた

そういう市場の“迷い”や“ためらい”が
ヒゲになって表面に浮いてくる。

チャートって、ほんと正直です。

上ヒゲが1本なら注意、2本なら“嫌な予感”、3本ならもうアウト

経験上、これは外れません。

  • 1本 → まぁ警戒
  • 2本 → あれ、ちょっと変じゃない?
  • 3本 → その日は入らない方がいい日

ヒゲがつく場所も大切で、
“同じ価格帯で3回連続” はもう最悪です。

何度も跳ね返されているってことですから、
そのラインにはそれなりの理由がある。

大口の売り板が置いてあるのか、
市場がそこを「今日の天井」と認識しているのか。

いずれにせよ、
あそこで買い向かっていくのはただの無謀です。

(昔の私は何度もやってしまっていましたが……)

「整列してるから大丈夫」の思い込みが、いちばん危険だった

私が痛い目に遭ったパターンです。

日足が綺麗に整列していると、
つい“今日も上がるだろう”と期待してしまう。

でも、整列って結局「過去の積み重ね」であって、
“今この瞬間の強さ”を保証してくれるものではないんですよね。

実際、
日足が整列していても、
その日のローソク足に上ヒゲが増えれば、
上昇の“呼吸”は確実に乱れている。

なのに、整列してるという理由だけで握ってしまう。

その結果、
いい押し目に見えたところで買って、
伸びずに沈んでいく……

この負け方、本当に多かった。

 ヒゲが増える日の相場は“呼吸が浅い”

武術をやっている人には分かると思いますが、
相手の呼吸が乱れる瞬間って、一瞬で分かるじゃないですか。

ふっと肩が揺れたり、
足に重心が乗り切っていなかったり。
見た目の構えは綺麗なのに、中身がついてきていない。

相場のヒゲって、あれに近いんですよ。

  • ローソク足の勢い
  • 出来高
  • 波のリズム

これらが全部、前より浅くなる。

「なんか変だな」と感じるチャートって、
よく見たらヒゲが増えていることが本当に多い。

つまり、
市場が迷っているんです。

迷っている市場に踏み込むと、
当然こちらが痛い目を見ます。

上ヒゲが増える日の“負け方のパターン”は大体同じ

上ヒゲが多い日は、
負けパターンがほぼテンプレ化されてます。

● 1)高値ブレイクに見せかけて上ヒゲで叩き返される

「よしブレイク!」で買った瞬間、
スッと戻ってくる。

心が折れるやつです。

● 2)押し目の形が崩れる

浅い押し目は本当に危険。

EMAに触れないまま“気持ちだけ反発”する。
そのまま伸び切れずに再び落ちる。

トレンドの軸が弱い証拠です。

● 3)出来高が急に細る

反発の力が明らかに弱い。

つまり「上がりたくない日」。

この3つが揃っていたら、
私はいまのところ一度も成功していません。

私が心底反省した“実録の負け”

一番印象に残っているのは、
日足整列+1時間足の綺麗な押し目で入った日のこと。

寄り付きからずっと上ヒゲ祭りでした。

「あれ?なんかおかしいな」と思いつつ、
“形がいい”という理由だけで買ってしまって、
結果はズルズルと陰線に押し戻されて終了。

後からチャートを見返したら、
上ヒゲの多さは一目瞭然でした。

 

結局、
私が見逃していたのは“その日だけの空気の悪さ”。

相場って、本当に空気が大事です。

上ヒゲは「今日はやめとけ」の合図

もうこれは、何度も繰り返して確信したことです。

  • 上ヒゲが増える日
  • 出来高が細る日
  • 朝からヒゲだらけの日
  • レンジ気味の日
  • 地合いが怪しい日

こういう日は、
入らないのが一番正しい行動です。

スイングは“やらない日”を選ぶゲーム。

武術でも、相手が呼吸を乱している時は
絶対に不用意に踏み込みません。

相手の乱れと、
こちらの乱れはまったく別の話。

結論:ヒゲは小さな違和感ではなく、大きな流れの前兆

スイングトレードで連敗したときは、
必ずといっていいほどヒゲを無視していました。

でもヒゲは、本当はとても大事なサインです。

上ヒゲが教えてくれるのは、

  • 市場の迷い
  • 大口の売り
  • 浅い押し目
  • 地合いの悪化
  • トレンド寿命の終わり
  • 市場の“息切れ”

チャートの微妙な違和感って、
全部ここに集約されます。

だからこそ、
スイングの基本ルールとして

「上ヒゲが多い日は触らない」

これは絶対に守ったほうがいい。

ヒゲを1本、2本…と数える習慣をつけるだけで、
本当に負けが減ります。

経験として断言できます。

コメント

タイトルとURLをコピーしました